正直な子ども
子どもは正直だ、というのは通説だが、最近の子どもは「余りにも正直だ」といわざるを得ない。ウチは、長男、二男共にアイスホッケーをしているのだが、先週は群馬県伊香保町の伊香保町長杯アイスホッケー大会であった。一日目の試合は、正に全国レベルの中、善戦したのだが結果は得られなかった。余りにも早い敗退に、空いた時間で、有名な石段を登り伊香保神社にお参りに行った。翌日の必勝祈願に行ったわけだが、子宝の神様であるにも関わらず、1勝できた。
神社からの帰り道、小学3年生の二男の仲間連中が、話しかけてきた。「ねえねえ、おじさん、おじさん市長さんになるの?お父さんが言ってたよ」「えっ、市長さんになるの?本当?」「ウーン、そうだねえ」「ウーン」、そこへ二男が一言。「ダメだよ、もう落ちたんだから」「・・・・・・・」伊香保神社は素直な子どもを育てる神様らしい。親の顔が見たい。
今日は、上越リージョンプラザで、北陸3県の大会であった。毎週、お父さんは重い防具のバッグを担いで、結構大変なのだが、今日は勝ち進んだので、気持ちが良かった。しかし、また正直な子どもが待っていた。勝ったあとの会話。「おじさん、優勝したら、焼き肉と寿司おごって」「そうそう、カルビとトロ」、私「いいねえ、みんなで食べに行くか?」、少年A「あっ、ダメだ、おじさんお金いっぱい使って、今無いんだ」、私「・・・・」少年Aはウチの子どもではない。全く親の顔が見たい。
その正直なウチの二男、選挙の翌朝、「学校に行きたくない」と言ってコタツにもぐり込んだ。人一倍負けず嫌いの男だから気持ちはよく分かった。二人になって「おとうさん、格好悪いか?」と聞いてみた。布団の中から頭だけを出して、左右に振った。一生忘れられない仕草だった。そして、いつもより遅れてランドセルをかつぎ、出ていった。
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