議会
13年半お世話になった議会に対し、職を辞したものが申し上げるのもどうかと思うが、お許し頂きたい。昨日の柏崎日報紙上に、シルバー人材センターが、表具部門を廃止しない、との決定を行い、表具組合に連絡したとの記事が掲載されていた。おかしな話だ。県シルバーは、「高度経済成長で・・・」と述べ、表具部門の仕事量が減ったのは、時代の変化であり、シルバーのせいではない、という理屈を展開しているらしい。柏崎市議会本会議にて、可決成立した請願に対する答えとしてこんなお粗末な理由に議会は納得したのだろうか?
もとより、ライフスタイルの変化によって、日本の住宅から障子や襖というものは少なくなり、床の間に掛け軸をなどというご家庭が少なくなっているのは誰だって知っている。わざわざ高度経済成長などというそれこそ時代めいた言葉を使わなくても万人がそれを分かっている。問題はそんなところには無い。要は全体として減っている仕事を、資格を持ち生業として行っているものから、シルバー人材センターがお年寄りの生き甲斐、小遣い稼ぎと称して、奪い、更に業として為すものの「まんま」の食い上げをもたらしていいのか、ということなのである。
昨年の議会では、シルバー人材センターに対する市からの補助金の問題が上げられ、新年度予算審議時に十分論議するとの考えが示されていたが、為されたのであろうか?そして、従前と変わったのであろうか?昨年末には、議会議決を守れ、という決議が可決されたそうだが、事あるごとにこれでは議会の鼎の軽重が問われかねない。柏崎ショッピングモールに関する付帯決議、また、鯨波の方々と約束した、新エネルギーの実践施設としてのトルコ文化村など議会が関わってきたことも多い。何ら約束が履行されないままうやむやになっていく。トルコ文化村にある生ゴミの堆肥化プラントなど即時撤退するのが筋というものである。前提が崩れたのだから。再度で恐縮する。議会を去ったものが何をといわれるかもしれないが、お許し頂きたい。私も含め議員、議会を信じて下さった方々に対し本当に申し訳なく思うところがあるのだ。
昨日、確定申告は最終日を迎えた。シルバー人材のことを考えると実に複雑な思いを抱いた一日であった。もちろん私はシルバー人材センターが無くなればいいなどとは毛頭思っていない。大切な存在で有り続けると信じている。しかし、役割というものがある。拙文「パラドクス」もご高覧頂ければ幸いである。
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