松竹新喜劇?
私の祖母は大正生まれの93歳である。要介護度4で、現在病院に入院中である。近くにいながら病院を見舞うのはたまにである。過日、三男と共に顔を出してきた。アイスホッケーで立派なトロフィを頂いたのでそれを見せに行ったのだ。短い間だったが、祖母は訪問を喜んでいた。帰り間際涙を流し、また来てくれ、と、ろれつが回らぬ中にも意味は分かった。
祖母は昨年秋まで介護保険の適用の中、ショートステイやデイサービスを利用していた。しかし、93という年齢は、あらゆる事にあっという間である。一人で用を足すことはもちろん、寝返りさえ打てないような状況になった。もう、ショートステイやデイサービスの範疇ではない、と伝えられた。腰の痛みを訴え、咳き込む事が多くなり、入院した。肺疾患というのだろうか。こうなると医療保険の範疇である。入院費用は1ヶ月10万円以上かかる。しかし、病状が安定し始めると(回復ではない)、退院の話がにわかに出てきた。
現在まで祖母の面倒を見てきたのは母である。父である。母は以前狭心症を患ったことがあり、1月下旬、急なことではあったが長岡の病院で心臓疾患の検査を行い、加療の最中である。父は3年ほど前、脳血管障害を患い手術した。現在、めまいなどに悩まされ、血圧も安定しない。事態は急を告げてきた。特養の申し込みに行ってきた。
現在、柏崎には今年出来るものを含めれば6つの特別養護老人ホームがある。二つの法人が運営している。一つは民間のもの、一つは公に近いもの。祖母が入院している病院の系列は前者である。佐水という柏崎の郊外にあるのだが、ここで三つの特養の申し込みをひとまとめにお願いしてきた。可能であった。非常に親切で、知識も正確であった。後者は残念ながらそれぞれの3つの施設にそれぞれ申し込みしなければならない、とのことであった。
私がこのように書き記すのは恥である。14年も議員をやらせて頂き、介護保険制度が始まる際、その不備、制度破綻の可能性を申し上げ、覚悟を訴え、必ず最後は施設福祉に向かうのだから、と力説はしたものの、結果認めてきた。不勉強であった。運用面でも不勉強であった。
特養ならばどこでもいいです、どの法人が運営しているものでもいいです、早く入ることが出来ればどこでもいいんです、と言うのが我が家の主張である。伺えば我が家のみならずほとんどの方がそうだという。もちろん、ここがいい、絶対ここ、という方もいらっしゃるだろうけれども、そういう方は個別の申し込みであろう。しかし、どこでもいい、という大半の方には柏崎市が一つ窓口をつくり、あらかじめ作られた基準の通り、割り振りして頂くことは出来ないのだろうか。
「順番をお待ち頂きましたが、○○に空きが出ました。いかがですか」とコーディネイトできるシステムが欲しい。介護保険の下でそれぞれの業者がサービスとコストを競争する中でのコーディネイトの難しさは想像できる。しかし、これこそ公の仕事ではないのか。
そして、残念ながら私自身の不明も含め、介護保険制度に精通し、知っているだけでなく、良く周知させ、おじいちゃんにもおばあちゃんにも分かりやすく伝えることのできる人材が少ない。相手の立場に立って考えることの出来る人が少ない。
現在は二つの法人、6つの特養がそれぞれの入所審査を行う。それぞれに待機者がいて、順番を待っている。先に書いたようにそれぞれに申し込みに行かなければならない。後者法人は同法人が運営するものであっても申し込みも、北園町に行ったり、原町に行ったり、畔屋に行ったりしなければならない。それぞれである。44歳の私だから、若干の知識があるからそれでも、のところがあったが、70をすぎた高齢者(今の場合私の父・母)つまり祖母の介護者)が、市内の郊外に広がる、正に広がる、3つの施設、一つの法人を回ることなど非合理的であり、不親切である。
佐水の前者法人で一括申し込みを済ませ、それぞれ現在待機者が380人、150人、要介護度4.5の方がその2.3割、年間7.8人にのみ順番が回ってくる、という正直な、しかし、先の見えない話を伺った後、駐車場から後者法人に電話を掛けた。結果、3つの特養をそれぞれ回らなければならないと言う。時間が無い。16時には生徒が来る。佐水から北園町に車を走らせた。時計を見、ウーンこれからどうしたらいいんだ、と考えながらハンドルを握っていたら、道にお巡りさんが出てきた。40キロ制限のところを59キロ、19キロオーバーだった。罰金は12000円である。
ざまあみろ、と笑って頂いても結構。けれども考えて頂きたい。
追記:にしかりの里もありました。
追記:特報:後者法人でも今後一括申し込みできるよう、手配して頂けることになりました。理事長の一声、リーダーシップです。(13:50)
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コメント
他人の弱みにつけこむようですが、手続きの代行はビジネスにならないのでしょうか。
投稿: 三角ム | 2007年2月 7日 (水) 18:37