議会ですね
(タラの木は太陽を好み、その芽は天ぷらにして美味しく、そしてトゲがある)
花散らしの雨が降り、市議会議員の選挙が終わった。昨日各議員さんに当選証書が渡されたと報じられている。皆さん、おめでとうございます。
私自身14年間の議員活動をさせて頂いた中で「これだけは!」と誇れるものがあるとするならば、“雰囲気作り”である。もちろん原発論議を含め真剣な議論をリードしたという自負もあるが、今思い返すに雰囲気作りだったと思う。
20年前、初当選直後、ゴミ問題の議員連盟を作り「ゴミ議員連盟」と称し、悦に入り、共産党の方や社会党系の方、公明党の方を含め、ゴミ収集車にも分乗し、作業に携わり、その後、分別収集、リサイクルの問題を最先端を行く行政サービスとして組み立てさせた。
原発問題も先鋭的な原発反対派の議員さんと共に北欧に視察し、スウェーデン、フィンランドで核燃料廃棄物の最終処分場、地層処分場について学んできた。もちろん酒を酌み交わし、激しくもお互いに敬意あふれる議論を行った。トランジットの数時間で原発の無いデンマークエネルギー庁にアポ無しで駆け込み、原発反対派議員の通訳までさせられた。「○○○○、原発のない社会を目指してこれからも頑張ります!おい、これ、桜井通訳しろ!」
行政改革の問題では同議員とまた同道することになった。全く相反する主義主張、立場である。アメリカ2週間。ホテルはツインルーム、同じ部屋で過ごした。酒の席でも、移動のバスの中でも議論する私たち二人に秋田県の部長さんも札幌の課長さんも松本の課長さんもみな呆れ返り、そしてお褒めの言葉を頂いた。「議会ですね」
視察先を移動中、レンタカー運転手役の私。「疲れました。珈琲が飲みたいんですけど、公費じゃなくて」
当局との年末懇親会では、マイクを手に司会。各種グループを編成し、写真撮影を行った。市長はチビグループ、教育長はハゲグループ、寝癖グループもあった。もちろん失礼、非礼なのだが、上回る笑いがあった。よくぞやってくれた、と酒を注がれますます調子に乗って、ムッツリグループを招集しようとしたのだが視線が厳しくなり止めたのである。
ここ数年、議員さんのお話を伺っていても楽しい話がない。極めつけは「お前らは市長選で負けたんだから」「負けたモンがいつまでごちゃごちゃ言っても負けたんだから」と議会でおもむろに言われるという。主義主張の実現のためではなく、権力の維持にのみ血道を上げているようである。明るさがなく、陰湿である。
お願いしたい。柏崎市議会が設立に奔走した「全国原子力発電所立地市町村議会議長会」が福島のために、全国の原発立地点の住民のために、大げさではなく日本、世界のために機能しないで何とする。
柏崎市よ、柏崎市議会よ、リーダーであってほしい。できうるならば勇気あるリーダーであってほしい。笑い声を生み出すリーダーであってほしい。