知恵が欲しい
がっかりである。昨日の柏崎市議会で、「原発からの脱却を求める意見書」が否決された。「国のエネルギー政策を抜本的に転換し、期限を定めて原発から脱却すること等を求めた」ものだという。
私が落胆したのは結果よりもその構図である。社会クラブが提出し、みらい、共産党といういわゆる革新系会派が賛成で9、保守系会派といわれる方々が反対で16、否決。柏崎日報が伝えている。
まったく、変わらぬ構図である。文面を拝見していないが、それぞれ歩み寄るところは無かったのか。原発そのものに対するもので意見がまとまらないことは容易に想像が付いたはずだ。であれば、国が予定している「原子力安全庁」なるものの機能、権限を実質的なものにする、つまり分離独立のみならず、執行権を持たせ「原子力規制庁」にさせることを求めるなど、折り合いの付く範囲で、柏崎が発信をできたはずである。
市長はじめ柏崎市も同様である。国の様子見は政治に求められることではない。
イデオロギーと既得権益の争いで矮小化してはならない。本当に柏崎の限界が近づく。そこには機会も希望も無い。
私たち国民1人1人の心に訴える言動のみが期待されている。新たな知恵が求められている。