世界 宇宙の地球だよ
はやぶさ 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
かつて勤めていた学校:女子美に出入りしている本屋さんがいた。屋号を「地球堂」という。私が柏崎に戻ってから鬼籍に入られたと伺ったが、随分可愛がってもらった。
「おい、先生、研究費はなあ、本に使わなきゃダメだぜ、何でも取ってきてやるからさあ、オレは怖いモンなんかないからさあ」
たしか、コルベットのコンパーチブルに乗り、刺激的な本屋さんだった。何でもないかのように職員室の電話を使い、注文を出していた。それをまた私たちも何でもないかのように見ていた。
ある時、私の注文でなかなか手に入らないものがあった。取り次ぎで間に合わず、「地球堂」さんは直接出版元に電話をかけていた。
「ハイ、おはよう。 という本なんだけど、在庫あるかな?・・・えっ、取り次ぎ通してくれって? ねえから、こうやって電話してんだよ。 わかっちゃねえなあ。・・・・おまえじゃ、わからん・・、社長出せ、社長! 何?お名前? 地球堂! 何だって? うるせえな 世界 宇宙の 地球堂だよ! 分かったか!地球堂!社長だせ!」
電話は社長に取り次がれることは無かったが、私の本は手に入った。
20年が経ち、今朝の讀賣新聞。 ホーキング博士は、発達した科学文明を持つ異星人がいる可能性は高いとしたうえで、異星人の地球訪問は「コロンブスがアメリカ大陸に到着したのは、アメリカ先住民にはよくなかった。同様の結果になる」と指摘。人類は異星人と接触を試みるべきではないとの見解を披露した。自らの資源を使い果たした異星人は、「遊牧民となって、征服して移住できる惑星を探すだろう」とも述べた。 「コロンブスがアメリカ大陸に到着したのは、アメリカ先住民にはよくなかった。同様の結果になる」
そして、日本、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、小惑星探査機「はやぶさ」
今年、6月13日地球に帰ってくる。近地球型とよばれる小惑星「イトカワ」の表面からサンプル物質を持ち帰ってくることが期待されている。月以外初めてのサンプルに大きな関心と期待が寄せられていると言う話である。
2003年5月9日に打ち上げられ、2005年11月20日6:10にイトカワへの着陸。そして、2010年6月地球へ帰ってくる。往復8年。さて、サンプルに地球外生命体の痕跡は見いだせるのだろうか。地球外生命体 extraterrestrial life 、いわゆるET。非常に興味ある話である。
世界、宇宙の地球。ご本人に他意はなかったのだろうけれども、20年が過ぎ、ちょっと感じるところがあった。