連休前半、新聞を見ていて、悔しかったこと、喜んだこと。
悔しかったこと。
4月28日付共同通信配信。
「生き物に触れるプール・世界最大級、福島の水族館に」
「福島県いわき市の海洋科学館アクアマリンふくしまで28日、磯、干潟、砂浜の環境を再現した人工海浜「蛇の目ビーチ」がオープンした。生き物に触れられるタッチプールとしては世界最大級という。
ビーチは広さ約4500平方メートル。県沿岸にすむボラやウマヅラハギなどの魚類約50種、約3000匹をはじめ、ウニやナマコ、ヤドカリなど無脊椎動物約11万匹が“生息”しており、子どもたちが直接触れることができる。」
私は、前回の市長選。最終日。市民プラザ前での最後の街頭演説。前市長との違いをこう話した。
「私は水族館を作る。しかし、そこここにあるようなハコモノの水族館ではない。番神の弁天さん、あそこにある天然水族館の跡を再生する。フグでもいい、シマダイでもいい、何でもいい、子どもたち、お孫さんたちがとお母さんやお父さん、おじいちゃんやおばあちゃんとタモを持って魚を追いかけることが出来るような天然水族館を再生する。何十億というお金はかからない。これこそが柏崎にふさわしい水族館です。何十億もかける環境共生公園など求めない。そのお金は医療の充実に回す。どこにもない水族館。アイディアで勝負する。これこそが桜井雅浩が求める政治です」
喜んだこと。5月1日付け、各紙。
カザフスタンと日本がウランの安定供給に関して共同声明を発表し、長期的な視野に立った資源外交においてポイントを上げた。久しぶりの外交戦略のヒットであろう。
昨晩、筑紫哲也氏のニュース番組で、地球温暖化に対する対応策として、新エネルギーへの取り組みが紹介されていた。水素革命を起こし始めたアイスランドや国内各地の新エネルギー事情が紹介されていた。新エネルギーによる電力供給の割合を将来的に数パーセントに設定する日本は、20%、10%後半を設定する国が多い中で、肩身が狭い。無論、自然条件、地理的条件が異なるのだから、一律に比較は出来ない。ただ、省エネルギーや新エネルギー技術において先端を行く日本なのだから、その技術をもっと活かして欲しいと強く思う。
一方、原子力による電力の安定供給も日本にとって見れば、必須である。Co2対策のみならず、資源がない中、技術力で稼いでいかなければならない国である以上、エネルギーの安定供給は欠くことが出来ない要素である。昨今の原子力を巡る不祥事はそこにつけ込んだ「甘えの構造」が原因である。
柏崎は、エネルギーと環境を柱に据えた大きな展望を描くべきであるというのは、もう何度も何度も、私がずうっと言い続けていることであるが、そこで稼げるようにならなければならない。柏崎には、東電、東芝を中心とする原子力、リケンを中心とする自動車部品技術など、基幹産業がある。柏崎には新エネルギーを加えて、エネルギー、環境に関する技術集積の可能性がある。
柏崎はエネルギーと環境を旗印に技術集積を目指すべきである。
今の柏崎に無いのは、大きな柱と展望、そしてそれを達成しようとする覚悟だ。「市民応接室」で「市民」を待っている場合ではない。はた迷惑な話である。
やっぱり、悔しかったことだね。